外壁塗装の豆知識【補修・修理】

塗装前の下地処理爆裂補修のお話

爆裂。聞きなれない言葉ですよね。外壁のひび割れた箇所から錆色の水が垂れていたり、壁が膨らんでいたり、コンクリートが欠落して中の鉄骨が見えていたりする外壁を見たことはありませんか?それが爆裂(建築用語)です。

爆裂とは?

鉄筋コンクリート中の鉄筋が錆びて、膨張しコンクリートを押し出した状態。

爆裂の原因は?

建物が古くなるとコンクリートの壁面に亀裂(ひび割れ)が発生し、そこから雨水や空気が侵入すると内部の鉄筋が錆びて膨張しコンクリートは内部から破裂します。

【爆裂補修】

工程内容

1.補修箇所をハンマー等で落とし、ブラシなどで錆を徹底的に落とします。

錆を少しでも残してしまうと再発してしまう恐れがあるので錆は残さずキレイにします。

2.鉄筋部分の防錆処理

鉄筋部分に錆止め塗料を塗布し、 鉄筋の防錆処理を行った後プライマーを塗布します。

3.下地調整材での埋め戻し

補修部の状況に合わせ、補修材(エポキシ樹脂モルタル又はポリマーセメント等)を充填または塗り付けます。

4.外壁塗装

すべての工程が終了したら、周りの塗装の柄に合わせて吹付や、ローラーなどで柄合わせ塗装を行います。その後、外壁と同じ色で塗装して終了です。

ここまでが、【爆裂補修】の大まかな工程内容となります。塗装前の下地処理は塗装効果を長持ちさせる為にも大切な工程となります。

*実際にはお家の劣化状態によって作業内容が多少異なる場合もあります。

コンクリートは丈夫だと思われがちですが、メンテナスをせずに長期間維持することはできません。爆裂には様々なリスクがあり、外壁を破損させるだけではなく、剝がれたコンクリートの塊が落下する可能性もあります。さらに爆裂はコンクリートを弱くするため建物自体の耐久性が低くなります。ですからコンクリートの爆裂の早期発見、早めの補修、また爆裂の原因となるひび割れ(クラック)が見つかった場合小さなものも見逃さず補修して、爆裂による外壁墜落事故・コンクリート塊落下事故が起こらないようにお家の定期的なメンテナンスを行っていきましょう。